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営業部刈谷 健太
近年、住宅ローンの手続きは劇的にデジタル化しています。
事前審査や本審査の申し込みだけでなく、契約手続き、そして融資の実行にいたるまで、オンラインだけで完結できる「インターネット型住宅ローン」を取り扱う会社が増えています。
ネットローンの最大の魅力は、なんといっても実店舗を持たないことによるコストカットを還元した「低い適用金利」です。また、スマホで書類を撮影してアップロードするだけの手続きの手軽さや、審査スピードの速さも支持を得ています。
しかし、魅力的に見えるネットローンにも、見落としてはならない「3つの落とし穴」があります。
ネット系ローンの多くは、担当者の顔が見えないメールやシステム上のやり取りが基本です。
ビデオ通話を導入する金融機関も増えていますが、パソコンやスマホの操作に不慣れな方にとっては、「この特約はどういう意味?」、「自分の今の年収で大丈夫?」など、細かい相談や質問がしにくいというデメリットがあります。
昨今は、夫婦共働きで、お互いの収入を合算して借り入れるケースは増えています。
しかし、ネットローンを含む多くの民間住宅ローンでは、「ペアローン」や「連帯保証型」の収入合算は組めても、夫婦が対等にひとつの債務を背負う「連帯債務型」には対応していないケースが多数です。
夫婦二人の仕事の状況や受けたい税制優遇によって最適な組み合わせは異なるため、希望する金融機関がどの契約形態に対応しているか、事前の確認が非常に重要となります。お二人の収入をどう組み合わせるかで、選べる金融機関が制限されることがあるのです。
これが最も大きな注意点です。
ネット系ローンは、銀行の窓口で組む一般的なローンとは契約方法や融資が実行されるタイミングが異なる場合が多くあります。
特に「土地を先に購入して、その後に注文住宅を建てる」という場合、建物の完成前に「土地代金」や「工事着工金・中間金」の支払いが必要になります。ネットローンのなかには、こうした「土地先行融資」や「つなぎ融資・分割融資」にそもそも対応していない商品が少なくありません。
ネット系ローンは、非常に強力な選択肢の一つです。しかし、購入する物件が「注文住宅」なのか「新築マンション」なのか、また「夫婦で協力して組む」のか、「単独で組む」のかによって、その利便性は天と地ほど変わります。
低い金利の数字だけにとらわれず、手続きのスケジュールや契約内容まで含めて、本当にご自身に合っているか、まずは一度全体像を比較検討してみましょう。
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