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営業部刈谷 健太

8月30日、寿建設の「全館空調×屋上庭園 前田モデルハウス」にて、全館空調「エコブレス」特別セミナーを開催しました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!
今回は、エコブレスを開発した株式会社から屋 代表取締役の森田孝之氏を講師にお迎えし、第2種換気、ダクトレス全館空調の仕組み、そのほかの全館空調との違い、メリット・デメリットについて解説していただきました。
今回のセミナーでは、主に次の内容についてお話しいただきました!
開発者ご本人から、仕組みだけでなく注意点や設計上の考え方まで直接聞くことができるまたとない機会となりました。
第2種換気とは、外の空気を機械で室内に取り込み、室内の空気を排気口などから外へ排出する換気方式です。
森田氏からは、室内側の空気圧を外部よりわずかに高い「正圧」に保つことで、計画した経路以外から外気や壁内空気が入り込むことを抑え、室内の空気をかき混ぜながら換気する仕組みを説明していただきました。
また、PM2.5などの大気汚染の健康への影響について最新の知見も紹介していただきました。
WHO(世界保健機関)が、2026年7月に公表した「認知機能低下・認知症のリスク低減ガイドライン 第2版」の中で、大気汚染を認知症のリスク要因の一つとして挙げています。
WHOは、大気汚染が呼吸器や循環器だけでなく、脳を含む全身に影響する可能性があるとしています。
住宅においても、外から取り込む空気や室内の空気環境をどのように整えるかは、長く健康的に暮らすうえで考えておきたい大切なポイントの一つです。
室内を正圧にしても、建物に想定外の隙間が多ければ、空気は計画した排気口ではなく、その隙間から外へ逃げてしまいます。
そのため、エコブレスでは換気設備だけでなく、建物そのものの気密性能、換気経路、設計・施工精度が重要になります。
森田氏からは、住宅性能や設計条件が正しく整っていなければ、第2種換気は想定どおりに機能しないと解説がありました。
設備だけで性能を作るのではなく、建物全体で空気の流れを設計することが重要になるのです。
一般的なダクト式の全館空調では、調温した空気をダクトを通して各居室へ送ります。各部屋へ確実に空気を送れることや、機械による制御がしやすいことがメリットです。
一方でセミナーでは、長期間使用した際のダクト内部への粉じんやホコリなどの蓄積リスクや、壁や天井の内側にあるダクトの清掃やメンテナンスのしにくさについて指摘がありました。
エコブレスでは、ダクトで空気を送るのではなく、間仕切り壁や床、天井などに設けた開口やスリットを利用して空気を回します。
住宅内の温度差と換気による空気の流れを利用して、家全体の温度を緩やかに整える。そのため、強い風を各室へ直接吹き出す方式とは体感や温度の変化の仕方が異なってきます。
エコブレスは、ダクトや各室への送風機構を使用しないため、それらの機械部分については故障やメンテナンスの問題が生じにくくなります。その一方で、自然対流を利用するため、
などが非常に重要になります。
設計や施工が適切でなければ、想定した空気の流れをつくることはできません。
森田氏からは、エコブレスの施工の際には開発元である「株式会社から屋」が指導・監修を行い、設計や施工品質を確保していると説明がありました。
今回のセミナーで説明された内容を整理すると、エコブレスには次のような特徴があります。
エコブレスは、必要なときだけ空調するというよりも、住宅全体を常に安定した室内環境に保つことを目的としたシステムです。そのため、一般的なルームエアコンとは使い方の考え方そのものが異なります。
セミナーの最後には、参加者の皆様からの質疑応答も行われました。
スリットなどからの音漏れ、換気装置のフィルターの交換、などについて質問が寄せられ、森田氏に一つひとつ回答していただきました。
スリットからの音漏れについては、騒音計で測定した資料を示し、開口のあるなしで音漏れの差は小さかったと説明がありました。ただし、音の伝わり方は間取り、建具、開口の位置、周囲の仕上げなどによっても異なります。静音性を重視する部屋がある場合は、設計時に確認することが大切です。
フィルターについては、定期交換の目安や費用が示されるとともに、汚れ方は立地や使用状況によって異なるため、まず状態を確認すること、日常的に無理なく作業できる位置に設けることの重要性が話されました。
エコブレスの仕組みやメリットだけではなく、不得意な点や設計上の条件まで開発者本人から聞くことができ、参加された皆様にも理解を深めていただける機会となりました。
参加された方からは、「今後同様のセミナーがあれば、今日来られなかった家族も一緒に参加したい」というお声もいただきました。
寿建設では、エコブレスによる全館空調を通して、健康と省エネの両面から、北海道で一年を通して快適に暮らせる住まいを作っています。
今回ご参加いただいた皆様、そして講師を務めていただいた株式会社から屋 代表取締役 森田孝之氏に、あらためて御礼申し上げます!
私たちは今後も、住まいの性能や快適性について知っていただける機会を設けてまいります。
【WHO「Health consequences of air pollution」:大気汚染と認知機能低下・認知症を含む健康影響について説明 WHO:大気汚染による健康への影響】
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